ルーマニア代表、ラグビーワールドカップ欧州地区予選でリード

ラグビーワールドカップ2019日本大会出場は、今年と来年のラグビーヨーロッパチャンピオンシップでの結果で決まる。すでに出場することが決定しているジョージア代表を除く1チームのみが日本行きの切符を手にできる。

 

6チームによる総当たり戦で、現在首位に立つのはジョージア代表だが、ラグビーワールドカップ2019日本大会の予選争いという観点でトップに立つのはルーマニア代表だ。アウェイのソチでロシア代表に30-10と勝利して最大勝点である5点を積み重ね、勝点を10点にした。

ルーマニア代表は、調子が出ないライバルのロシア代表に対して余力を残して戦い、前回ロシア・クラスノダールでの敗戦の雪辱を晴らした。

 

ロネル・バディウ選手とマドリン・レムナル選手がトライを決めてコンバージョンにも成功。前半を14-0で折り返すと、SHバレンティン・カラフェテアヌ選手がPGを2本、交代出場したFWバレンティン・ポパルラン選手がトライを決めてリードを広げた。

 

ロシア代表はユーリ・クシュナレフ選手のPGで3点を獲り、終盤には1トライを返したが、ルーマニア代表は交代出場のジョディ・ローズ選手がインターセプトから40メートルを走ってトライ。ダメ押しをした。

 

この結果、ルーマニア代表は1.25ポイントを得て世界ランキング16位を確保しつつ、上位のサモア代表との差を2.32に詰めた。一方、ロシア代表はランキング順位を1つ落として19位に後退。代わってナミビア代表が浮上した。

 フランクフルト近郊のオッフェンバッハで行われたドイツ代表 v ベルギー代表には4000人超の観客が足を運び、ドイツ代表が前半、オットー・ヤーコブス選手とNO8のヤリード・エルス選手のトライで得点。さらに、後半開始早々に主将のショーン・アームストロング選手がチーム3本目のトライを決め、ボーナスポイント付きの勝利は間違いなさそうに見えていた。

 

ところが、黒い悪魔と呼ばれるベルギー代表が、その本来の力を発揮して反撃に転じる。アラン・ウィリアムズ選手が終盤にPGを決めて、敗れたものの勝点１を奪取。ドイツ代表は勝点4に甘んじて大会順位は3位、ベルギー代表は勝点2で最下位に位置している。

 

世界ランキングでは、アメリカズラグビーチャンピオンシップで、カナダ代表がブラジル代表に敗れるという波乱があり、これを受けてドイツ代表が60.97ポイントを得て同国最高タイとなる22位へ浮上した。

 

一方、スペイン代表はホームでジョージア代表に20-10で敗れたものの、やはりカナダ代表の敗戦による恩恵で1つ順位を上げて21位になった。

 

スペイン代表がジョージア代表に負けることは5年前にはあまり考えらないことだった。今回の対戦でもスペイン代表のメディナ・デル・カンポ競技場に集まった7200人のファンは、スペイン代表が前半10-3のリードを奪ったところで、勝ちを思い描いていたに違いない。

 

両チームのFBブラッド・リンクレイター選手（スペイン）とメラブ・クビリカシビリ選手（ジョージア）がそれぞれPGを決めた後、スペインFLカロカロ・ガビディ選手が26分に先制トライを決め、ブラッド・リンクレイター選手がコンバージョンで2点を追加した。

 

しかし、ジョージア代表が後半立ち上がりから猛烈な反撃をする。HOシャルバ・マヌカシビリ選手がブラインドサイドを突いてトライを試み、スペイン代表はギリギリでタックルしてこれを防いだ。

 

だがその後、ジョージア代表FLギオルギ・ティライシュビリ選手が49分にトライ。クビリカシビリ選手のコンバージョンで、7得点を加えて10-10の同点に持ち込んだ。

均衡が破れたのは62分。ジョージア代表のWTBソソ・マティアシビリ選手が自身の代表デビュー戦を祝うトライを決め、クビリカシビリ選手がコンバージョンを決め、さらに終盤に１PGも追加した。

 

これで連続不敗記録を27試合に伸ばしたジョージア代表は、次の日曜にロシア代表と対戦する。その前日にはベルギー代表がホームにルーマニア代表を迎え、ドイツ代表はケルンでスペイン代表と対戦する。

 

一方、セカンドティアのラグビーヨーロッパトロフィーで負けなしスタートを切ったオランダ代表は、アムステルダムで迎えたポルトガル代表戦を10-26で落とし、黒星を喫した。ポルトガル代表はフェルナンド・アルメイダ選手が前後半1本ずつトライを決め、前半5-10からの逆転勝ちを収めた。

この結果、ポルトガル代表は1.59ポイントを得たが世界ランキング25位は変わらず。オランダ代表は負けに加えてブラジル代表が勝利したため、2つポジションを下げて31位に後退した。

 

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